▼エレリ
□咲き乱れて
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自室のベッドの上で座り込み、薄い布を口元にあてがう。
目を閉じて、ゆっくりと吸い上げた。
「…あぁ……」
やけに艶めかしい吐息を漏らしながらその味を噛み締める。
「あぁ……リヴァイ先輩、せんぱい…っ」
薄く漂う心地いい匂いで心を満たして、愛しいその人の名前を連呼する。
エレンの手の中にあるのは、リヴァイが落としていったハンカチだ。
真っ白な布地にブラウンの糸で綴られたLeviという文字。
ただの布切れ一枚で全てを手に入れたような錯覚をしてしまったエレンの身体は疼き、中心を硬く勃たせていた。
「…っはあ…り、リヴァイ、せんぱい…リヴァ、ぁあッ」
自身をゆっくり掴みながら上下に扱く。
先端から先走りがだらだらと溢れ、動かす手の滑りをよくする。
力を入れながらスピードをあげてやると、あっさりと限界に達し、欲を吐き出した。
身体から力が抜けていくのを感じ、シーツに横たわるが、ハンカチは未だ口元に押し当てたままだった。