▼企画
□ガラス玉の光
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「はあ…っへいちょ、おれ…」
「エ、エレン…」
「まあさっきも言ったように、効果はあまり長くは持たないから、冷めないうちに美味しくいただいちゃってよ…って危ねッ!」
ハンジの察知能力が発揮され、凄まじい威力のローキックを紙一重でかわした。
伊達に何回も巨人に頭をかじられそうになったわけではないらしい。
「そういうわけで、わたしはこれで。ちゃんと鍵閉めときなよ?」
ハンジはへらへらと笑いながら軽い足取りでリヴァイの部屋を後にした。
パタン、と扉が閉まる音のほかに響くのは、エレンの熱い吐息と、己自身の心臓の音。
こんな状態のエレンと二人きり……。理性なんて保てるわけがなかろう。
ハッと振り返ると、蕩けるような金色の瞳がじっとこちらを見ていた。
「へい、ちょ…ぉ…ッ」
「な、なんだ、エレンよ」
「も…がまん、できな…たす、けて」
高鳴る鼓動を抑えつけ、ゆっくりエレンに近づいていくと思い切り腕を引っ張られた。
そしてそのまま何故か組み敷かれてしまい、啄むようにキスをされた。
「んっ、…んぁ、エレ、ふ…ッ」
―――て、なんで俺が食われてんだ!?
普通は逆だろ!その前に、どこにこんな力残ってやがったんだ、このクソガキ…!
エレンの唇は顎裏から首筋を伝い、強引にスカーフを奪われ露になった鎖骨に吸い付く。
「ちょ、お前…待て…!」
「へいちょ…へいちょ…っ!も、ムリ、はじけそっ…」
そう言うと自分のズボンと下穿きを脱ぎ捨てて硬く立ち上がった自身を掴んで目の前で扱きはじめた。
コイツ、まさか俺にかけようとしてんのか?
…そうはさせねぇ!
リヴァイは上体を起こし、両腕に力を込めエレンの肩をベッドの向こう側へと押し倒した。
危なかった。もう少し後ろにいたらで頭がベッドから落ちてしまっていただろう。
「あうッ!リヴァイ、へいちょ…あっ!ア、あああぁぁっ!!」
「エレンよ…俺を食うにはまだ早すぎた。大人しく俺に食われろ」