▼企画
□Cantabile
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「あぁ…ん、はあっ、だんちょう…エル、ヴィン、団長…っ」
先端を見ると、粘り気のある透明な液体が溢れて零れた。
それを親指で塗り広げるように亀頭で円を描き、自らその密やかな穴から先走りを掻き出すように爪を立てた。
「くああっ!…んん、あ…ふっ、あ…」
熱に蕩かされて恍惚に浸っていたエレンの耳には無駄にギシギシ鳴るベッドの音と、先走りが粘る音の他なにも届いておらず、扉を開ける音も、訪問者の足音にも気づけなかった。
「……エレン…」
身体を屈め、重力に逆らいそそり立つそれを扱き、艶めかしく吐息混じりに喘ぐ少年の姿はリヴァイの心を意図も容易く惹きつけてしまった。目が離せない。
「だ…んちょ…うっ」
「……団長?」
「――――ッ!?」
しまった、気づかれた。
興奮で濡れた金色の瞳がこちらを見たりそっぽを向いたり。
明らかに動揺している。
「あ…リ、リヴァイ兵長ッ!?」
顔を紅潮させながら掛け布団で下半身を必死に隠して硬直してしまった。
身体の奥底でなにかが疼いた。
「…なにしてる」
「えっ、あの、いや…こ、これは」
「そうじゃない。何故手を止める。早くはじめろ」
「はっ…はい?」
「続けろと言っているんだ」
鈍感なヤツめ。
もっとその声を聞かせろ。
唇を甘く湿らせて喘ぐお前の姿を見せろ。
鷹のような目で睨みつけ、早くしろと催促をする。
エレンは羞恥と疑問を抱いた表情で再度自分の雄を握り締め、上下に滑らせた。
「んッ…ふ、はぁ…っ」
「おい」
「はっ…はい」
「嘗めてんのかてめえ。それじゃ見えねえだろうが」
「み…ッ!?え、あ、ちょっと!」
リヴァイはベッドに上がり、それを隠していた布団を剥ぎ、強引に脚を開かせる。
裏筋や垂れた先走りで潤う二つの実が人類最強の眼前に曝された。
「こうすれば見えやすい」
「やだ…っ見ないでくださいぃ」
「いいから早くやれよ」
「うぅ、なんでこんなことに……っあ、はあぁ、っく…んああッ!」
自分自身へ向けて精液が飛んできた。
腹筋のまだ浅い溝を伝い臍の辺りまで流れる。
それを見ると、リヴァイは満足したのかエレンを解放した。