▼企画

□絡み合う糸を辿る
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リヴァイに試してみてもつまらなそうだし、エルヴィンは飲んでもくれないだろう。

そうなれば答えは一つ。
この関係の中で最も受けっぽいエレンに飲ませるべきだと、そう確信した。
だって攻めの人間が媚薬を飲んだって、面白くないだろう?

それにエレンは、この三角関係の中で最も中枢といえる存在だと思う。

あ、そうそう。言ってなかったけど実はエルヴィンもエレンに気があるみたいなんだ。
なんでかって?そりゃあこの言葉を巨人化実験から帰ってくる度に聞かされちゃあ、嫌でも解るさ。



「…エレンは元気だったかい?」



ほらね。解るだろう?

それに、エレンについて話しているときはいつも窓の外を見ながら微笑んでるんだ。

まあ話を元に戻そうか。

もしエレンに薬を飲ませたら、どうなると思う?
リヴァイはエレンを手放そうとはしない筈だし、エルヴィンもエレンを諦めるつもりは毛頭ないだろうね。リヴァイが恋敵となると余計だろうね。

となると、やはり矛先は必然的にエレンへ向くことになる。
エレンの気持ちが、二人の恋路を左右するんだ。ほら、面白い。


早速わたしはエレンが一人になるところを見計らって接触することにした。



「エーレンっ!」

「あ、ハンジさん」

「やあやあ。どうしたんだい?なんだか疲れてるみたいだね」

「えっ、そう見えますか?」

「寝不足かい?だめだよ、健康によくない。これを使うといいよ」

「あっ、ありがとうございます。…なんですかこれ?」



小さな小瓶を見つめてエレンは小首を傾げた。これが一発で何なのかを当てることができたらそっちの方が怖いけどね。
リヴァイならできるかもしれないけど。



「不眠症改善薬だよ。それを紅茶に混ぜて飲むといい。丁度今頃がオススメだよ」

「はぁ……」

「おや、信用してないね?大丈夫。わたしが調合したからには…どぅふッ!」

「おいクソメガネ…エレンになに吹き込んでいやがる」

「ひどい、ひどいよリヴァイ…」



いやぁこのときは本当にびっくりしたよ。
背後から気配もなく人類最強様の蹴りを食らって無事でいられるのは多分わたしとエレンぐらいなんじゃないかな。

そのあとエレンは呆気なくリヴァイに回収されてしまったのだけれど。
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