▼企画

□絡み合う糸を辿る
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きっと今から向かう先は団長室だ。
大丈夫、さっきわたしが部屋の隅に盗撮器と盗聴器を仕込んでおいたから!

あとはエレンが二人の前でアレを飲んでくれるのを祈るしかない。



「…ちょっと、分隊長なにしてるんですか?」

「しっ!静かに!今いいとこなの!」

「全く…団長室に盗聴器仕込むなんて貴女らしいといえばらしいですけど」

「お前も見るかモブリット?」

「いえ遠慮しときます」



もう、のりが悪いなあ。

まあいい。わたしたちはわたしたちの時間を楽しもうじゃないか。

…お、リヴァイとエレンが来たみたいだ。



「来たぞエルヴィン」

「ど、どうも、エルヴィン団長」

「散らかっていてすまない。今紅茶を淹れよう」

「あっ俺がやりますよ!」

「ん?そうか、じゃあ頼むよエレン」



なんだい、あの天使のような笑顔は。
本当にあれで自覚が無いのか?まるで確信犯だ。

カップを三つ棚から取り出して、紅茶を淹れて、そう、そこでわたしがあげた薬を……あれ?入れないの?

エレンったら忘れちゃったのかな。
なんだよ、つまんないの。


「どうぞ」

「ああ、すまない」

「…そういえば、さっきクソメガネからなに言われたんだ」

「ハンジさん…あ、そうだった」



思い出したみたい。ナイスリヴァイ。

制服の胸ポケットから小瓶を取り出して、全部、は流石にないか。
まあいいや。二、三滴でも効果はあるはずだし。



「なんだそれは?」

「さっきハンジさんから貰ったんです。よく眠れるらしいので…」

「確かに少し隈ができているな。しかしハンジか…」

「おいエレン、アイツの言うことを信用すんな。危険だ」

「何言ってるんですか。大丈夫ですよ」



全く、エルヴィンもリヴァイも酷いよね。
そんなにわたしが信じられないのか?

あっ!エレンが紅茶を飲んだ!
さあ、お楽しみはこれからだよ。



「…で、次の壁外調査の件なんだが、やはり資金面が心配だな」

「あの豚野郎共が…。ケチってんじゃねえよ」

「まあそう言うな。そこで……エレン?」



効果が出てきたみたいだ。
エレンは顔を真っ赤にしながら息を荒立てている。
ああ、心臓が鳴り止まないよ!
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