▼トレジャー2

□薄く開く瞳の先の貴方
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「…兵長、かわいいです…」


俺がそう、一言彼ことリヴァイ兵長に言うと、兵長は 顔を真っ赤にさせて俺から目を背けた。

ああ その仕草さえも可愛らしい……、なんて思ったり、言ったりできるのは 10月31日、ハロウィンだから。


普段だったら確実に俺は塵となり灰に化しているだろう。


だがしかし

今日だから許される

あとのことはあとのこて
今のことは今のこと

それは兵長自身も自覚してるし、俺だって、わかっている。


だから、今日だけは
いいと、思う から。

俺は優しく、兵長を押したおした


「……なにすんだ、お前…っ」


「いいでしょう?今日…だけ、だから……」



はあ、と熱っぽいため息をつくなり、俺は兵長の耳をべろりと舐める。


「…っん…っあ」



耳、弱いんだ。



耳元で 囁くと兵長は
俺に殴り掛かろうとするけど、俺は手をつかんで動けなくしてやった




「可愛い…可愛い…っ…ん、」



ちゅ、 首元にキスマーク。
これで兵長は俺のもの、誰にも渡してやんないし、 これは今だけ、じゃなくて これから先も



(まあ、猫耳つけてる兵長を拝めるのは今日だけだけど)



「…ほら、にゃあって言ってみて下さいよ?」


「…いやだ…」


まったく
強情だなあー

俺は兵長の頬を優しく撫でると
ぶちん 、と服を破る。



「…じゃあ、鳴いてもらいます、無理矢理にでも」




ニヒルに笑う俺の顔は酷く歪んでいるのだろうか。



(薄く開ける瞳に移る貴方の顔がとても愛らしくて)




―――



ハロウィン企画でリクエストさせて頂きましたエレリちゃんです

ぱんこちゃんの溢れる優しい愛が伝わってきました


素敵すぎましたエレリちゃんをありがとうございます、だいすきです
 

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