▼トレジャー2

□誰よりも大切な貴方
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――そんな時
遠くから微かに24時を告げる鐘の音。

エレンはリヴァイからゆっくり離れると
リヴァイに笑みを向ける。


「リヴァイ兵長、お誕生日おめでとうございます」

「あぁ..、....っ!?」

「兵長の〇歳に成り立てのキス、貰っちゃいました!」

突然のキスに
珍しく、リヴァイは驚いた表情で。
それでも次の瞬間には口角を上げ小さく笑った。


「...クソガキ..誕生日じゃないお前が貰ってどうする」

「へっ?あっ、それもそうですね..
じゃ俺からの...貰って下さい」


リヴァイの頬を掌で優しく挟みエレンはリヴァイに口づける。
軽く啄み舌先で唇を舐めるとリヴァイが微かに震えて
透かさずに深く舌を差し込むとリヴァイの舌を絡め取った。
唾液ごと咥内を貪り尽くす。


「...っ、ぅんっ...」


混ざり合う唾液の音、そして鼻にかかったリヴァイの声が
静かな部屋に落ちていく。

エレンが唇を離すと
唾液に濡れ艶めかしいリヴァイの唇が露になり
名残惜し気にエレンを誘う。

エレンはもう一度、啄む様にキスをし
柔らかな微笑みをリヴァイへと向けた。
リヴァイもまた
普段は見せる事が先ずは無い、笑みをエレンへと送る。




「...あっ、兵長見て下さい、雪ですよ
初雪ですね」

「...あぁ、そうだな」

「兵長と初雪を見れて俺、幸せです」

「...俺もだ..エレン」

「来年も再来年も..ずっとずっと、一緒に初雪を見ましょうね 兵長」

「あぁ...」


空からの贈り物
ひらひらと舞い踊る雪を二人で寄り添い見つめた。

繋ぎ、絡めた指は決して離さずに。




誰よりも大切な貴方に心を込めて


――Happy Birthday――






...end



―――


素敵な甘甘エレリちゃんをありがとうございます!
ふんわり柔らかな幸せに包まれました^^

ゆらる様小説はだいすきです、これからも頑張ってください!
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