▼トレジャー2

□いつかまた、この場所で
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「せんせーおはようございますー」


「ああ、おはよう」



まだまだ肌寒く、防寒着が必須になっている。暖房も入っていない体育館でひたすら立ったまま話を聞くのはいささか酷だと思う。新入生の大半も俺と同じ事を思っているに違いない。目が死んでいるのだから。


そんな事を思いながら新入生を見回していたら一人の生徒と目が合った。


軽く会釈をされたのでこちらも返す。何処かで見たことある気がしたが、あまり深く考えず校長の話に意識を傾けた。



「リヴァイー!」


「…ちっ、」



「えぇー、何で舌打ちするのさー?」



「ハンジ…、てめぇ何故そんな格好をしている」



「何故って…、寒いからに決まってるじゃないか!」



スーツの上にロングコートを二枚重ね。さらに手袋にマフラー。さすがに殴りたくもなる。




大きなため息を一つつき、体育館を後にした。




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