01/27の日記

16:03
生存確認
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はい、生きてますよ(一応)。
どうも仕事率が低くていけませんね

そういえばこれが2014年最初の進腐なんですねぇ
それが生存確認とか(笑)なんやねんほんまにもう(笑)
そして舞台は夏設定。なんでや、っていうツッコミはなしでw


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耳障りな蝉たちの声が蒸しかえる残暑を増幅させているように錯覚する。
気まぐれに風鈴でもつけてみたらなにか変わるだろうかと思ったが、夏の支配者と言っても過言ではないだろう蝉に勝てるわけもなく。儚げなチリリン、という鳴き声は一種の雑音と化した。

そんな雑音と、もう夏は終わったというのに延々と鳴き続ける蝉の声をぼんやりと聞きながら寝転がる俺の頭上から、おい、という声と共にヒヤリと冷たい物質が額に触れた。

「起きろガキ。生活リズムを崩すな」
「…あー…っちぃ………リヴァイさぁん、…なにコレ…?」
「哀れに干からびた屍へのお供え。要らないなら返せ」
「いります…!リヴァイさんまじ神だわ…」
「なら起きろ、哀れな屍よ」

上体を起き上がらせた俺に取り上げられたペットボトルが投げ返された。
手の中にすっぽりと収められたそれを首筋にあて、あぁ〜…と唸る俺を傍目に、勝手にパソコンを開いてはカタカタとキーボードを打つ彼は。俺の通う大学の講師であり俺の恋人でもある。

首元まできっちり閉められた襟と肘まで丁寧に折られたシャツの袖に、暑くはないのだろうかと常々思う。
時代はクールビズ!なんていうこのご時勢によくもまぁ、と心中で呟きながらペットボトルに口をつける俺に再度、おいと声が投げかけられた。
声の主がいる方をぎこちなく向くと、案の定リヴァイさんは妙に似合うメガネの奥で切れ長の目を鋭く光らせていた。

「てめぇ…今いつだと思ってんだ……もう夏休み半分終わってんだぞ!なのにまだ全然レポート纏めてねえじゃねえか!留年する覚悟はできてんだろうなあ…?」
「リヴァイさんがいるんなら俺何年でも留年できますよ!」
「そういうこと言ってんじゃねえんだよ」

だって…と口籠もる俺の手からまたもペットボトルは取り上げられてしまった。ああ、俺の水分がぁ!ポ●リがぁっ!!
今度のリヴァイさんに容赦は一切なし。えんえん泣きじゃくる俺の脳天ににうるせえ!とぶん投げられた分厚いファイルの角が衝突し、せっかく起き上がらせたばかりの身体は先ほどと同じ体勢に戻ってしまった。
唯一違うことといえば、頭を抑えて悶絶しているところか。

「いっ…てえぇ!?」
「天誅。当然の罰だ。…ところで、なんでこの部屋はこんな暑ぃんだ?クーラーあったよな」
「ありますけどぉ〜…節電中なんです…扇風機は先週壊れちまったし」
「とんだ災難だな」
「暑ぃからレポートもやる気が起きねえんですよ!」
「開き直るなクソガキ」
「ぁでッ!」

何とか起き上がることができた俺の額に今度はデコピンが食らわされた。
彼自身としてはきっと手加減したつもりなんだろうけど、実際はとんでもなく痛い。
額をさする俺を一瞥したリヴァイさんは腰に手をあて、はぁと盛大な溜め息を零し、俺の近くまで歩み寄ってきた。

「じゃあお前は、どうしたらやる気をだすんだ?」
「えっ、…うーん」

問われて、暫く腕組みをしてなやんだ挙句でた答えは、再びリヴァイさんに溜め息をつかせてしまうような、まぁ自分でも呆れるものだった。

「リヴァイさんとのちゅー?」
「バカかお前は」
「いやいや、してくれたらまじで頑張れます」
「つまりはしろって言いたいんだな」
「流石リヴァイさん解かってるね」

これにはリヴァイさんも呆れた表情を浮かべたが、仕方がないと言わんばかりに肩を軽く上下させたのち、縁のないメガネを外しては俺に小さな愛らしい唇を差し出した。
正直に申しますと今すごくすごく襲いたいのですが、そんなことをすれば腹に重い拳が突き刺さるであろうことは容易に想像がついた、というかついてしまったので。リヴァイさんの美しい唇に自分の唇を重ねられることで自らを納得させた。

「リヴァイさん、ちゅうー」
「ち…ちゅうー…?」
「ちうー」

柔らかくてほんのり甘いキスを終えて、意外と満更でもなさそうな顔をしていた彼に、言っちゃえば可愛さのあまり抑えていたはずの性欲を爆発させてしまい、俺の上に跨るリヴァイさんを押し倒してしまった。
結果、俺は左頬に真っ赤な手形を残したままその日の終わりを迎えた。

おかげでレポートは監視つきで夜のうちにおわらせることができた。


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今日は友だちの誕生日でした。

おめでとう友だち(笑)

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