キャンディー
□新入生歓迎会・・・?
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『新入生歓迎会・・・?』
「うん。あるらしいよ〜。」
しばらく話して、仲良くなった敦君が言うには入学式の日の午前中はHR以外歓迎会をいろんな場所で執り行うらしいです(らしいっていうのは入学式が始まる前に言われたから知らないから)。
だから、今配られてプリントに場所と内容が書いてあるのか・・・。
あ、ちなみにですけど第1体育館だけは絶対に行きませんよ。
イヤ、バスケしてるのみたいですよ。
ちょこっとならやりたいって気持ちもありますし。
でもね、絶対にほかのキセキの世代いるじゃないですか!!!
いる、絶対いる。
100%いる。
特に、青いのとか青いのとか青いのとか水色のとか。
だからほかのを見てみると、結構いろんなところでいろんなことをするらしい。
クラスだったり、部活だったり、個人でグループを作ったり、と。
全部回るのは確実に無理というほどの数がプリントに印刷されていた。
・・・そういえば、第4体育館ってなにもやらないんだ・・・。
ふと、将来影の主人公が使うであろうその文字はプリントのどこにも書いていなかった。
『・・・・・・どうしよう・・・。』
「何迷ってるの〜?」
ふと呟くと敦君がこっちを向いた。
っていうか、何迷ってるのって・・・;;
『敦君・・・、は、どこ、行くとか・・・決めてる・・・?』
喋り方はたどたどしいけど、はじめに比べたらかなりしゃべれるようになった・・・と思いますよ。いや、多分喋れてる。
たった数分だけだったのに、どうしてこんなに喋れるのかが不思議だったけど、もう考えるのがめんどくさくなってやめましたよ、面倒でしたから。
「ん〜、俺は第1体育館かな〜。バスケ部のことらしいし〜。」
ちなみに、第1体育館はバスケ部だけでほかのインドアスポーツは別の体育館で分かれるらしい。
・・・だったら第4体育館も使えよ。
と、思ったあたしは悪くないと思います。
「あ、迷ってるなら一緒に来r((『あ・・・、あたし、行きたいとこ・・・決まりまし、た・・・。』・・・。」
いやー、危なかったー。
このままだったら確実にフラグ立ってたー。
隣の大きなフェアリーがぶっすーと膨れてるけど、これだけは無理なんです!!
キーンコーン
ちょうどタイミングよく(?)チャイムがなり、みんな教室から出ていく。
あたしもまだ膨れてる敦君に一応、一礼をして教室を出た。
ノートとシャーペンを持って。
そして、行き先は、誰も使っていないはずの裏庭。