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□夏祭りの魔法
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「ずーっと泣いている子なんてどこにもいないよ?」










――ちゅんちゅん…


「ふぁ〜よく寝たぁ…」

最近この夢よく見るな・・・

なんだろう。ハナがこう言ったらいっつも目が覚めちゃうんだよね

なんか忘れてんのかなぁ




ハナが高校生になってから少し経った夏。

すーっごく頑張ったおかげで、ハナ、一番になれたんだもんねーっ!!

どれみなんてとっくに追い越しちゃったよ!

なーんていったらどれみすねちゃうね

へへへ。









「ハナちゃ〜ん!おはよ〜」
「あれ?今日はみんないるんだ〜」
「そうなんだよ!みんな今日と明日、部活もお仕事もお休みだから一日お店手伝えるよ!」
「わーい!」


いっつもはづきかあいこかおんぷがいないんだけど今日はみんな勢ぞろい!

こんなのいつぶりだろ〜


みんながパティシエール服に着替えて開店の準備をしてると、あいこが急に声を上げた

「あーーーー!!そうや、明日夏祭りやん!」
「え?アーそうね。もうそんな時期なのね」
「そういえば中学の時は一回も行かなかったわ。カレン女学院の子たち、お祭りなんて言ったことないっていって…」
「なんや、けったいな断り方やな!」


お祭り…

最近見る夢もハナが小学生になっちゃった時のお祭りの夢だよね…


「ねえ!ハナ、お祭りいきたい!!」
「えー!でも、お店のこともあるし…」


みんなで一斉にマジョリカを見る
つーんと知らん顔してるマジョリカをみてララが

「いいわよ!みんないってらっしゃい!明日くらい一日お休みにしてもいいわよね、マジョリカー」

「…まあいいじゃろ。その代り!!!!!わしらにも土産は買ってくること!!そして、次の日からはきちんと働くこと!いいな!」


「はーーーーーーーい!!]


お祭りに行けば何かわかるかもしれないよね。
よし!いってやるー!



「でもええの?はづきちゃんとかどれみちゃんは矢田くんとか小竹と行くんちゃうの?」

「そりゃ、できるもんならしたいけど…呼べないよ」

「私はもしカレン女学院の人に見られたら大変なことになっちゃうから二人きりは…」

「Oh!じゃあ、矢田君たちも一緒に行けばイージャン!!」

「なるほどね。でも、女の子の中に二人男の子っていうのも…」

「それもそやんなあ…」

うーーーーん

とみんながうなる。

「ハナ、いいこと思いついた!!長谷部君たちも呼べばいいんだよ!!藍くんとか!」


みんなの目が点になる。

「おー!!!!ええこというやんハナちゃん!」
「Good idea!ハナちゃん!」
「そうしましょ!でも長谷部君呼ぶならむっちゃんも呼ばなきゃじゃないかしら?」
「せやな!今日一日やることぎょーさんあんで!!」
「がんばろー!」
「おう!!!」
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