+Dream1(〜2013.10)+

□酔ったみたい【SANDEUL・甘】
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玄関のチャイムが鳴り、駆けつけるとそこには愛おしい彼がいる。

『ヌナぁ! 会いたかった!』

くしゃっと笑って私をふわりと抱きしめる。
あったかい。サンドゥルの体温を感じる。

「それ、なぁに?」

彼が手に持っていた紙袋を見やって尋ねる。

『あ、これ、ケーキ! 食後に一緒に食べようと思って!』

……ああ、もう。
そういうところが可愛すぎる。

恥ずかしいからそれは口に出さず、ぎゅっと抱きしめる力を強める。


『あはは、どうしたのヌナ?』

嬉しそうに抱き返して、背中をポンポンとするサンドゥル。






『すっご! これ全部ヌナが?』

「うん。あたしだってやればできるんだからっ!」

テーブルに並べた料理に、
今にも目が零れそうなくらい見開いて驚くサンドゥル・
それもそのはず、今まで家に遊びに来た時に振舞ったのは、ラーメンだったり、オムライスだったり、本当にどうしようもなく簡単なものばっかりだったから。

でも今日は洋食がズラリ。
正直作りすぎた感が否めないくらい(笑)
これでまたサンドゥル太ったら、ジニョンくんに怒られちゃうな……(笑)


なんて考えていると、早速つまみ食いしているアヒルが1匹。
しかもチキン食べてるし……共食い。
そしてその量はもはや「つまみ食い」の域を超えている……


「ちょっと! ちゃんと手洗ってから!」

『これやっばい! ちょー美味しいんだけど!』
とキラキラした顔のまま手を洗いに行く。
美味しいと言ってくれるとやっぱり嬉しいな。




この料理全部に「仕掛け」があることを、
あの純粋無垢なアヒルちゃんはまだ知らないんだけどね……。
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