+Dream1(〜2013.10)+

□酔ったみたい【SANDEUL・甘】
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「♪いげむっすにりやっ……アハハハ」


テレビの中で歌う、わたしの可愛い年下彼氏、サンドゥル。


弟のようなサンドゥルと付き合うようになって数ヶ月。
まだ、「かっこいい」よりも「可愛い」という言葉が浮かぶことのほうが圧倒的に多い。


休みの日の朝に、ぼーっとしながらテレビをつけると、
ちょうどサンドゥルが出演するバラエティー番組が始まったところだった。
彼の明るい性格のせいか、バラエティーやラジオなど、歌番組以外の番組にも駆り出されることが多い。

本当に裏表がなくて、私の前での彼と、
今私が見ているテレビの中でモグモグとチキンを頬張る彼は、何ら変わらない。


このバラエティーは、ユニークな食べ物を食べて当てる、というもの。
「食べキャラ」で通っている彼にはピッタリだな、と、ひとりで口の端が上がってしまう。


料理の中に、マッコリが入った飲み物があった。
猛烈な勢いでチキン、パスタなどを食べて、
その流れでマッコリ入りドリンクもごくごく、ごくごく飲むサンドゥル。


「……お酒、飲めるんだ?」


彼はグループのメインボーカル。
家に来て料理を振る舞う時も、外でこっそりディナーをするときも、お酒はあえて飲まなかった。
喉のため、と思って。
彼は「ヌナは別に飲んでいいよ」といってくれるけど、なんだか悪くて、わたしも控えていた。

そんなサンドゥルが番組の中でマッコリ入りのドリンクをがぶ飲みしている。
喉、大丈夫かな……。
でも、美味しそうに飲んでるし、いっか。



すると途中から、明らかにおかしくなっていく彼。

まず、フラフラである。
本人はまっすぐ立っているつもりなんだろうけど、ゆらゆらと揺れている。

頬も紅潮して、目はいつも以上にトロンとして潤んでいる。

デヘデヘと笑って、ごきげんそうに歌うものの、途中で笑ってしまって歌になっていない。


……もしかして、すっごい酒弱いの?????





……なにそれ、超カワイイ……!!!!!!!



「可愛い」というと彼は膨れてしまうけど、
今画面に映る彼をギューっと抱きしめたい衝動にかられる。
可愛すぎるよ……反則だよ……!!



そこで頭のなかに悪いことが浮かぶ。



練習中であろう彼にメールを送り、
折り返しの電話を待った。
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