真珠の耳飾りの恋人

□ぼくの初恋
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ある日の事。
ぼくはとうとう知られてしまったのだ。

「何で、嘘を吐いていたの?」
「応えなさい。」
「凛!」

原因は隣の家の子。
ぼくが窓から出、適当に足を汚し、門から入る。
この一部始終をいつも見ていたのだ。
その子は病弱で、家から出れない。毎日の楽しみは窓から覘く外の世界のみ。
何年にも渡ってぼくのこの行動を見ていて。
自分の母にぼくの事を話し、そしてその子は死んだ。

死ぬ前、最後に口にしたのがそんなくだらない告げ口だったなんて!
あの子のせいよ。
その子のお母さんは怒る。

そうしてぼくは、罰せられる。


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