short novel

□神の気まぐれ
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「ま、ま、ままままま昌浩殿!?
こ、この妖と知り合いなのか?!」

・・・・・・。

「まあ、こんだけ神気が放出され
てれば、見鬼の才が微弱なこいつにも
見えるか・・・。」


「えっと・・・高淤神・・・
話しても?」

「構わん。」

高淤神のお許しも出たところで。
俺は敏次殿に説明した。


「なななななんと!
では、この妖は妖にあらず。
貴船の龍神、高淤神であらせ
られると?!」

「はい。」

「分かったかの?」

高淤神は尻尾をたゆらたゆらと揺らし、その瑠璃色の双眸を敏次殿に向けた。
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