short novel
□神の気まぐれ
3ページ/5ページ
「ま、ま、ままままま昌浩殿!?
こ、この妖と知り合いなのか?!」
・・・・・・。
「まあ、こんだけ神気が放出され
てれば、見鬼の才が微弱なこいつにも
見えるか・・・。」
「えっと・・・高淤神・・・
話しても?」
「構わん。」
高淤神のお許しも出たところで。
俺は敏次殿に説明した。
「なななななんと!
では、この妖は妖にあらず。
貴船の龍神、高淤神であらせ
られると?!」
「はい。」
「分かったかの?」
高淤神は尻尾をたゆらたゆらと揺らし、その瑠璃色の双眸を敏次殿に向けた。