SECOND TIMES

□欠片
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そして、帰ろうと思ったのだが…

「おあああああ゛!!」

この叫び声を聞いて飛んで帰ってきました

「ヘイ!安心しな!痛いのは最初だけさ!!すぐに成仏させてやるぜベイビー!!」

…何やってんだあの人

シルクハットを被りサングラスをかけた男…皆の視線の中心人物からして、あれがドン観音寺という人か?

ドン観音寺は魔法のステッキの様なものの先で、霊の胸に空いた穴を広げていた

ドン観音寺が穴を広げる度に、霊は苦しげにわめき散らしている

とても霊を成仏させているようには見えない

ドサッ

『!あれは』

人混みの中に倒れこむ子供が一人

『……夏梨ちゃん?』

見覚えがある黒髪だと思ったら、一護の妹、夏梨ちゃんだった。
直ぐに駆け寄って見ると、夏梨ちゃんは酷く怯えているようだ。

「ぎゃああああああ!!」
「ッ!」
『声……聞こえるの?』
「…椎名、さん…?」
『大丈夫?、じゃないか』
「椎名っさん!このっ、声!」

すがるように私に捕まる夏梨ちゃん。確かに子供にこの叫び声は辛いだろう。

『………待ってて』
「……え?」
『なんとかしてくる』

子供の怯える姿は好きじゃない。ましてや女の子なら尚更。

立ち上がり、現場を見つめる

「やめろォ!!」
『!』

声の主は一護だ

一護もドン観音寺の行動に不信を思ったらしい、一直線に突っ込んでいく。が、
直ぐに警備員の人たちにとらえられる

『無鉄砲に突っ込むから…』

しかも、そのあと一護を助けようと突っ込んだルキアさんまで捕まる

オイオイ、計画性0かよ

『これは、私の出番かな』

喧嘩祭りも悪くないか




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