鬼と小鬼

□とゆー訳でね
1ページ/2ページ


『みんなー!ハロハロー!おっ目覚っめいっかが?』
「なにコイツ?ウザいんだけど、真顔なのが余計に腹立つんだけど!?」
『そうカリカリすんなよ、坂田の銀時くん』

てなわけで、わたくしただいま大江戸警察所の取調室に居ます。

因みに、坂田銀時、眼鏡少年、チャイナ娘の順で左から座ってる

「お前何アルか?警察アルか?銀ちゃんの知り合いアルか?」
『何このアルアル娘……。質問は一つずつお願いします、聖徳太子じゃないんで』
「じゃ名前言うヨロシ」
『いや質問とまったく関係ないじゃん』

なんだこの娘

病院行くか?頭の

「そう言えば、僕も助けて貰ったのに名前聞いてないです」

眼鏡少年が言う

『あー……ほらさ、教えて欲しかったらまずは君たちが名乗りなさい。
…まぁ…知ってるけど一応』

私が言うと何故か視線が坂田銀時に集まる。
どうやらこーゆー時は決まって坂田銀時かららしい

「俺ァ前にも言ったが、坂田銀時だ」
「志村新八です」
「神楽アル」
『えーっと、ま一応一瀬至恩です』

それぞれ名乗る

「一応?」
『うん。いや名前は本当なんだけど、名字は偽名なんですよ』
「何でアルか?」
『何でって言われても…。
自分の名字知らないし…』

正確には本当の名字らしきものはあるのだが…確信はないからな。

「あ、なんかすいません…ほら神楽ちゃんも」
「……ゴメンアル」

二人(坂田銀時以外)とも明らかに顔を暗くする

『いやそんなにシュンてならなくても、気にしてない。
それに、そう言ってる神楽ちゃんもないじゃん』
「私は夜兎だから元々ないネ」

天人だったのか

『夜兎っていえば、あの戦闘種族の』
「そうアル」
『……どーりで、
バイオレンス娘な訳だ』

でも、こんなに普通の見た目な天人だったとは少し驚きだ

「で、お前はどーしてここに来たんだよ。世間話って訳じゃねーだろ」

坂田銀時が言う

『んー、まぁそーだね。
本題に入るわ』

私は白衣の内側から手帳を取りだし、開く

『簡単に、こないだのIKEDAYAのことについてだよ。えと単刀直入に、桂小太郎との関係は?』
「味方じゃねーよ」

なんだその、思春期じみた回答は

『微妙な返し方だな。
…んじゃ次、職業について。万事屋はどこまでの仕事は受けてる?』
「迷子の犬探しから不倫捜査とかもやってんな」
『なんか異様に範囲が広いな』
「殆ど、迷子の犬探しか落とし物の捜索しかねーけど」

つまり儲かってはいないんだな

『……えと、質問は以上』

私が切り上げると、驚いたような顔の二人(坂田銀時以外)

「え、もう終わりなんですか?」
『うん』
「それじゃ、もう家に帰っていいんだろ?」
『ダメだけど?』
「もういーじゃないの!!そんなに私たちをいじめて楽しいのっ!?」
『止めてください。その、悲劇のヒロイン見たいな言い方』

坂田銀時さん。あなたいくつなんですか

『昨日捕まったから…後二日は出れないよ』
「マジアルか!?その間ずっと不味いごはんアルか!?」
『ごめんね。ここのシェフに言っとくよ』

私はそれだけ言い、その場を去った

次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ