鬼と小鬼

□ストーカーは嫌だ
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最近、局長の様子が可笑しい


なんか異様に私を観察してくるし、雑誌を持ってきては「至恩ちゃん的にはどれが好み?」とか言ってきたり、ハンカチが女物になってたり、写真みて頬染めてたり、でまた「女の子ってどうゆう男に弱いんだ?」って聞いてきたり………………


『あ"あ"あ"あ"!!何なんだよォォ!!』
「そりぁ、あれだろ、ストーカー」
『何で四六時中局長にストーキングされなきゃいけないんだ!?私なんかしたっけ!?あれ?したような気がするかも知れないかもしれない』
「ありもない罪を探すんじゃねェ。てか、そんだけでウチに来たのかよ」

そう、ここは万事屋銀ちゃん(場所はたまたま見つけた)

そして目の前にいるのは坂田銀時

『しょうがないじゃないか。友達居ないし屯所内にはろくな大人が居ないし、あと知り合いといったら……
坂田銀時さん。
貴方しか居ない事に気づいたから』
「それで恥じらいが有れば男センサーが作動したのによォ」
『生憎。無表情が私の最大の表現なもんで』

手元のお茶をすする

『というか、眼鏡少年とチャイ…えと…新八さんと神楽さんはどうしたんですか?万事屋解散?』
「ちげーよ。新八は自分家に帰った。なんでも、姉上から話があるようで。んで、神楽は公園で友達と遊んでる」
『ほうほう。つまり坂田銀時さんも私と同じく友達が居ないんですね、
いやーかわいそーに』
「一緒にすんな。俺だってまともな友達一人や二人」
『ほう……それはどちらさんで』

暫くの沈黙

「あ?で、何?ストーカー?あーそりぁ大変だねェ。ったく嫌な世の中だよ全く…」
『おーい、無視すんな。んで遠い目をすんな、じみに私まで悲しくなる』

ジリリリリン



「あ、悪ィなァ」

少しも悪びれの無い顔でそう言い、坂田銀時は受話器を取る

「もしもし万事屋銀ちゃんで…あァ?…なんで……しゃーねーな…分かった」

ガチャン

『依頼ですか?』
「あ、いや…依頼っつーか…」

なんとも微妙な表情の坂田銀時

「とりあえず、テメーの相談にのんのもここまでだ。俺ァ用事が出来たんでな」

坂田銀時は玄関へと向かう

『なら、私も一緒に行きましょう。面白そうですし』
「はァ?まぁ、構わねーけどよォ」
『んじゃ、途中で神楽さんも拾いましょうよ坂田銀時さん』
「その、坂田銀時ってやつやめね?」
『?』
「フルネームだと…なんか、こう…落ち着かねーんだよ」

そういわれ考える

『……坂っちゃんとか』
「却下」
『んじゃ杉●さんで』
「いやそれ中身!」

暫く考える

『……銀で、どうでしょうか?』
「銀?…まぁ、いいんじゃねーの?」
『呼びやすいですし』
「それ本音だろ」

何はともあれ、私たちは神楽さんを拾い、電話の主に会いに行きましたとさ

めでたし めでたし

















あ、続くよ?

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