SECOND TIMES

□黒崎家
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次の路地 左だ

『にしても…よく分かるなぁ私』

なぜだか手に取るように(ホロウ)の居場所が分かる

どんだけ霊力高いんだ私

『えっと…次を右、とうぉあ!』
「…椎名か!」

曲がった瞬間さっき会った一護が飛び出してきた

一護は黒髪ショートヘアーの女の子を抱えてる

『どうしたのその子?なんか苦し気だけど…』

そう、黒髪女の子は息があがっており、額には汗が浮かんでる

「…コイツは、俺の妹だ」
『妹……というか、虚はいいのか?』
「!お前、気づいてたのか…!」

一護の驚いた顔。

あ、そうだ。

『その子…なんか訳ありだし、一護の家に送っとくよ』
「…こんな状況だしな…。ああ、頼む」
『お構い無く』

一護は私に妹を預けると、去っていった

「ぅ……あんた、だれ?」
『んー……一護の友達?』

あんまり親しい思いは無いが、知り合いという訳では無いだろう

「…一兄の…?」
『うん、多分。…私は旭椎名。貴方は?』
「黒崎…夏梨」
『夏梨ちゃんね、了解了解』

お姫様だっこは腕がキツいので、おんぶする

『で、なんで夏梨ちゃんはそんなにフラフラ?病弱体質?』
「違う、ただ…」
『ただ?』
「…………嫌なものを見ただけ」

そう言う夏梨ちゃんの声は少し震えていた。
そうとう嫌なものを見たらしい。

『そか…。そう言うときは寝るのが一番だよ。私も嫌な事があったときは寝てる』

だから、おやすみ…そういえば意外にも素直に背中から寝息が聞こえてくる。

『……やっぱり妹はいいや』

少しだけ、(なぎさ)の笑顔を思い出した





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