SECOND TIMES

□欠片
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「ボハハハハー!」

・・・

『……………はよ。織姫』
「アレ?椎名ちゃん反応薄くない?」

久しぶりに遅刻しないで学校来れたと思ったら、扉を開けた瞬間ボハハハハー。

織姫は腕を胸の前でクロスさせている

『…えっとなにそれ儀式?』
「え!?ぶら霊を知らないの!?」
『ぶられい?』
「ぶらり霊場突撃の旅、通称ぶら霊」
『あ、たつき』

織姫を見かねたたつきがこちらに来る

「ドン観音寺って人がやってる人気心霊番組のことだよ」
『心霊番組ねぇ…。で、なんでそんなに流行ってんの?』
「昨日の放送で、来週空座町(からくらちょう)の廃病院に生放送で来るってやっててさ」
『ほう…』

それでクラスの皆さんは、取りつかれたように胸の前でクロス作ってるのね

「むー、椎名ちゃん全然興味なさそう」

織姫が少しだけ口を尖らす

『いや番組見たことないしさ』

ガラガラガラ 教室の戸が開く

『あ』

オレンジ

「ボハハハハーッ!」

織姫が走っていき元気よく叫ぶ

入ってきたオレンジ…黒崎一護は驚いた様に半歩下がっている

「あれ?リアクション薄いなあ黒崎くん。もしかして黒崎くんも何だかわかんない?コレ」
「ぶ……"ぶら霊"!」
「あったり!!」

あり、一護は知ってたみたい

「それじゃ黒崎くんもご一緒に!ボハハ…」
「バンザーイ!」
「…た…たつきちゃん?なに!?なに!?」
「はいはいはい、ボハハーはあたしがつきあってあげるから!」
「なんで!?」

たつきが織姫を強制帰還させる

一護はと言うとこのクラスの様子を見かねてか、なんだか機嫌が悪い


心霊番組か……ま、行かなくていっか

出店とか出るわけじゃないし









と、思っていたのだが

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