SECOND TIMES

□そろわず
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アタシは…自分の目を疑った

「!?……あなたはっ」

栗色の癖っ毛の髪

光によっては金色に見える、
澄んだ茶色い目 


全てがあの時のままだった


どう、して…


『………ぁ……』

「!?ちょっ」

倒れてくる彼女を支える

相変わらず、軽かった

「旭!」

朽木サンが倒れた彼女を見て、警備員を振りほどき駆け寄ってくる

「朽木サン…この方は」
「私の友人だ」
「名は…?」
「それを聞いてどうする…?」
「やだなぁただの興味本意ッスよ。深い意味はないッス」

おどけたように言えば朽木サンは彼女の顔を覗きこむ

「旭椎名だ。彼女を巻き込んでしまった…。…私の責任だ」

朽木サンは彼女の頬を擦っていた

見ると殴られたような傷痕があり、少し腫れている。強く殴られたのだろう、白い肌に出来た赤がとても痛々しい

ギリ と奥歯を噛む
沸々と沸き上がる感情
彼女を殴ったのは誰だ?と頭が考える

「…で、なぜこんなところにいる浦原。何か……企んでいるのか…?」
「………」
「浦原?」
「へ?ああ、やだなあ!何も企んでなんかいませんてば!」

朽木サンに呼ばれ、少し冷静になる

アタシは何を考えてるんでしょうねぇ…彼女を殴った奴を殴りたいなんて、

「いえね。この子らがこの番組大好きでして。今日どうしてもここに来たいっていうもんスから、仕方なくこうして来てるんスけどね…」

と後ろにいた(ウルル)を撫でながら言う

「そしたら遠くの方から朽木さんの悲鳴が聞こえるじゃありませんか!」
「たわけ!悲鳴など上げとらんわ!」
「駆けつけてみたらビックリ…」
「キミキミ」

トントン 肩を叩かれる感覚

振り向くと知らない男

「はい?」
「3人の知り合いかね?」

3人?

朽木さんに黒崎サン…それからアタシの支える彼女

「そうなんだね?それなら少しあっちで話を聞かせてもらおうか」
「え…いや…えーっと…」

嫌な汗が頬を伝う

こーゆー時は

ボン 懐から記憶置換を取りだし使う

そして、彼女を抱えて逃げる

「ば…ッ莫迦者(ばかもの)!!そんなホイホイと尸魂界(ソウル・ソサエティ)の道具を使うやつがあるか!!」
「仕方ないじゃないスか!!朽木さんの巻き添え喰って前科者なんてヤですもん!」
「勝手に首を突っ込んできたのは貴様の方だろう!!それに旭は私が運ぶ!!」
「それは聞けませんね」
「何っ!?オイ待て!」

人混みに紛れ、朽木さんが見えなくなる

ドオン!

爆音

それからすぐにけたたましい叫び声

(ホロウ)

「…思った通りっスねェ…素晴らしい…でも…。最悪だ。

さて どうしましょうかね」



黒崎サン?








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