SECOND TIMES
□テストと言う名の拷問
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突然だが、皆さんはテストと聞いてどう思うだろうか
「やったー!」と喜ぶ人は恐らく少数派で、多数の人が「うわっ、マジかよ。かったりー」的な印象を持つはずだ。
そして私もその多数派の一人
「おい、旭!起きろ!」
『………………起きてます。ちょっとまばたきが長かっただけです』
「今間があっただろ!誰が30分もまばたき一回に時間かかる奴がいるか!」
『ここに』
「よーし旭!今やってる数学は誰が丸つけすると思ってんだ?あ?」
テストなんて……テストなんて……
寝ろと言ってるような時間じゃないか!!
私はそれに従順に従ってるだけだ!
だってさ、睡魔くんが手招きしてるんだもの。鼻唄歌って呼んでるんだもの。行くしかないじゃないか!
「次寝たら廊下に立ってもらうぞ」
どーせいつも立ってるっての。けっ
と悪態をついて廊下に立たされる訳にはいかない。
私はなんせ、親も親戚も皆無。
学費を学校が少し免除してくれている以上。良い成績でいなければならない。
廊下に立っている時間などないのだ。
だが眠いのもしかり。
周りをチラッと見渡す
余裕な者、焦っている者、眠そうな者…色々いるが寝ている奴は…
あらら。私だけだったみたい。これには言い訳出来ないな。
はぁ………真面目にやるか…。
うん。眠くなったら目の前の一護見て、色々想像しよう。
例えば…一護の女装…
『……っく』
笑い声を手で押さえつける
効果はてきめんだ。よし、これでいこう。
「……(なんかスゲー寒気が…)」
前の一護は思った