SECOND TIMES

□テストと言う名の拷問
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キーンコーンカーンコーン とお馴染みのチャイム

「そこまで!」

終わったー…

と共に机にダイブ

「おい。前に渡せ」

前の一護くんが私の肩を叩く

ああ。後ろから集めるのね

『ん』
「目瞑りながら渡すなよ」

と言いつつも一護は私の答案用紙を受けとる

数学は最後のテストだったので、次々に生徒たちが話だしている

「帰るか…。椎名も帰ろうぜ」
『一護が私と?』

いつもは一人で帰っていたのでなんだか新鮮。因みに、一護が(フォロー)退治で出てってそのまま帰ってこないことも多々ある。

「お前いつも気づいたら帰ってるしこんな時位だろ。それとも…嫌かよ」
『いんやまさか。Welcomeッスよ。さ一緒に帰りましょーか、一護くん』
「…ああ」

私が折角微笑んでやったと言うのに一護は顔を反らしてしまう。
なんだ?思春期か?やさしくされると突っぱねちゃうタイプか?

「終わったァー!!そして死んだァー!!!」
「ダメだったみたいだね。まぁ僕もだけど」

一際うるさい話し声だと思ったら、水色くんに浅野(多分)さんだった

なんとなくそちらに目を向ける

「気にすんな!期末テストなんて人生においてさしたる意味を持たねぇ!」
『ああそうだ一護の言う通り。テストなんてな一種の拷問なんだよ…寝るな?バカ言うなよ。寝るしかないだろテストなんて』
「よく言った!それでこそ一護ォ!に旭さん…はよく、分からないけど…バカ同士この悲しみを分かち合おうぜ!さぁ!旭さんも俺の胸に!」

ガッ 

「椎名。こいつの言うことは無視だ無視」

一護が浅野(多分)さんを殴る。殴られた本人は涙目だ

「へぇ……」

水色くんはその光景を見て少し笑っている。微笑ましい笑いには見えない。ニヤリとした笑いだ。

「…ま、そういうセリフは結果が出てから言った方がいいね」
「?どういうイミだよ水色?」

笑みを隠した水色くんの言った言葉に、浅野(多分)さんが問う。てかもう(多分)じゃなくていっか。恐らく浅野さんだろう。違かったら浅川さんと呼ぼう。

「はい。これ一護と旭さんの中間の時の順位表」
「あのなぁ。こんなモン学年の上位50人しかのらねぇだろが。旭さんはともかく、こんなモンに一護がのってるワケ――――ねぇ…ごュ゛ーッ!」

浅野さんの持つプリントを盗み見る………あ、一護18位だ。…頭良いんだなぁ。……あれ?一位のって石田さんだ。はぁー…それでなんとなく聞いたことがあったのか。

「うそだぁ!なんでオマエがそんなトコにいるんだよ!?」

泣きながら一護に訴える浅野さん。正直気持ち悪い。

「帰宅部ですることねえから家でベンキョウしてんだよ」
「することないわけないだろ!!さんざん遊びにさそったじゃねぇか!!そうか!たびたびオレの誘いを断ってたのにはこういう裏があったってワケか!!」

浅野さんはどんどんエスカレートしていく。

「オレ達が阿呆のように外で遊び倒してる間、オマエは1人家にこもって黙々と勉学にいそしんでたってワケですかい!この変質者!!ガリ勉野郎!!」

凄い言われようだな黒崎一護。
するとどこから出したのか、ぐるぐるメガネを掛ける浅野さん。

「そんなキミにはこのガリ勉メガネをプレゼントだ!!」
「いらねぇよ」
「な、なら旭さんは」
『冗談を』

横から一護がパキっと、浅野さんが掛けているのにも関わらずメガネを割る。
浅野さんは眉間にレンズが刺さったのかそこで悶えている。

流石にちょっと痛そうだ。ま、何もしないけど。


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