SECOND TIMES

□夢覚め
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結局四番隊隊舎のありとあらゆる場所を探してみたが、見つからない。

ほんとどこだよ。さっきから周りの霊圧の動きも活発だし…。四番隊の人の出入りも活発だし…。

とりあえず一旦戻るか。あ、薬飲まなきゃ。

私は元の病室に戻った










ベッドに腰をかけ、一息つく。それから薬を飲む。あー、不味い。一気に水で押し込んだ。ふぅ……。
頭を下にする、自然と足元に目がいった。
……ん?
あれ、床板がなんか妙だ。一枚だけ木の線が違う。こうまじまじと床を見ることなんかないからわからなかったけど。

…………もしかして。

その床板を剥ぎ取る。
バキッ あ、折れた。まいっか。

すると中に空洞。奥には黒い刀。私の探していた刀。

『最初からここにあんじゃーん』

はぁ………私の苦労が……。
刀を取り出す。

"主…早く"

やっと喋るようになったか。

"早く!"

『はいはい。分かってますって』

そんな急がんでもいいのに。

刀を腰に掛ける。それからどうするのか。それは以前、夢で教えてくれた。

『……いくよ』

刀を鞘から抜き、刃先を自身の心臓に向ける。そして

ズブ と深く深く差し込む。

痛みはない。血も辺りに飛び散らない。

「…な、何してるんですか!!」

あ、先程の冴えない四番隊隊員。追ってきたのか。などと考えてる暇はもはやない。頭に大量の情報が流れ出す。

「や、やめてください!!刀から手を離してっ!?」
『……………。…ぁあ……そうか』


椎名は暫くして刀を胸から引き抜き、鞘に戻す。傷口はみるみる塞がっていった。しかし、四番隊隊員…山田花太郎が驚いたのはそこではない。

「…死覇装(しはくしょう)……!?それにその、羽織は…」

椎名は少しだけ花太郎に目を向ける。が、直ぐに元に戻る。

「あなたは一体!!」
『……時間がないな』
「え」
『くそ、もっと早く…っ』
「あの、」
『あぁ…分かってる。頼むぞ』
「待っ!」

椎名はその場で消えてしまう。

「今のは…瞬歩……」

それも、僕なんかじゃ目に追えない程の……

花太郎は暫く、呆然と立つしかなかった


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