SECOND TIMES
□実行することは大切である
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大分疲れが引いたので起き上がる。織姫が手伝ってくれた。だから君は天使か。
「あ!なら私の家においでよ!」
織姫が両手をパンと叩く。
『織姫の家?』
「うん!家っていうか…アパートだけど…。私一人暮らしだから。というか…椎名ちゃんが居てくれたら寂しくないなぁって…」
アハハと織姫が笑う。うん、そーだなぁ…喜助さんとこは雨ちゃんが居るから魅力的だけど、私にもやりたいことあるし。
そのためには織姫のとこの方がやり易い、か。
『…織姫が迷惑じゃなけりゃ、その方がありがたいかも』
「ほんとに!?やったぁ!」
織姫は私の手を取り、子供のように喜ぶ。なんとも微笑ましい。
『そうと決まれば、早速喜助さんに言ってこなくちゃな』
「うん!あ、家の場所」
『ああ、織姫の霊圧追うから大丈夫』
「凄いね!そんなことまで出来ちゃうんだ!」
『ま、一応これでも隊長格ですから』
隊長格と言う言葉に一護の顔が少し曇った気がした。
「……椎名、そのことなんだけど」
『さーさー皆さんも学校に戻りなさいな。学生さんがサボりはいけないぞ』
「椎名ちゃんに言われたくないよぉ」
『あれ、天使だと思ったのに辛辣な言葉が…』
一護の言葉は今は無視させてもらう。話すと長くなるからな。それに
「それじゃあね!」
『おう』
織姫たちは去っていく。一護も納得していない顔だっがとりあえず去った。茶渡さんは………アレ?喋ってなくないか……。
『……………』
「…なら、一つ頼まれてくれんかの」
『頼み?』
「黒崎一護等の監視。それと、現世で藍染の動きがありしだい報告を頼みたい」
『後半は勿論ですが…。監視、ですか。随分とストレートですね』
「遠回しな言い方は好きじゃなかろう」
『…よくお分かりで』
監視…か。だとしたら無暗に情報を与え、混乱させる訳にもいかないよな。
『さて、と』
喜助さんのとこに行く前に、もう少し筋トレしてくか。
私は三百回目の腕立てに挑む