企画内容1:『猫、時々ヒト』(夢)
□項目1
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女の子が私のことを呼んでいる?
この子の事私知らないんだけどな…かわいい女の子だ
忍者っぽい電波系な女の子だ見た目が
ここで冷静でいられる私も私だが
[で、入らないのかにゃ?]
『あ、いや…明らかに怪しいんでそっとしておいた方がいいかなと』
にゃとかかわいいな狙ってるだろ
ところでどっこいあんたは誰なんですか
[うふふ、しあさんのにゃんこちゃんは入っちゃましたけど?]
『うえ!?』
気になるところは多いけどまずはそのにゃんこちゃんだろう
わたしの、大切な!愛しい!!サトシだとするのならば!!?
黙ってはいれない
[気になるです?]
くそ電波ちゃんが、すっごい気になるけど
『気になるさ。この穴に入ればサトシが居るの?』
[そうですよー!心配ならお付きシマショー?]
『…いい、行く』
決心する
猫がいるならこの先は何があってもいい
死んだっていい
制服のままってのがあれだけどいいや
飛び込んじゃえ
『死ぬ気でいかなきゃ』
そっからは真っ暗だ
落ちているのはわかってるんだけど
どこに向かってるのか、今どんな格好なのか、上がどっちなのかわからない
[ありゃりゃあ…命知らずだなぁ]
って声が聞こえた
悪いか、知らねぇわ
くう…結構堪えるな…
意識とか飛びそうだな―――…
『うぇえ!!!??』
いきなりパッと景色に色が付いた
青、緑、茶色…そのた色々
そして次は嫌な音
ズシャアアアアアアアアア……
腕から足にかけての焼けたような痛み
痛い…おお痛すぎる
なんなんだ
すっごい血が出てるわ…
あー泣きたい
平凡な日常から非日常に早変わりだ
こんなこと本当は信じられないけど
現実なんだから
あと、サトシ探さなきゃいけないから…
「え、あ…」
『?』
今まで気が付かなかったけど
目の前には美青年
私を直視したまま固まっている
…誰だ?
「ご…」
『……ご?』
「ご主人!!!!!!!!」
はい?