幻の7人目
□手当て
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俺はリュウの手当てをし終えると軽くベットの上に腰掛けた。
『涼太とテツは…?』
「あいつらなら帰った。」
『…なんかごめんね。』
「あ?」
そういうとリュウは毛布を口まで引っ張る。
『私のせいで全然できなかったでしょ?
心配もかけちゃったし…。』
リュウはその格好で俺を見てくる。
…可愛い…///
ぜってー上目遣いになってるなんて気付いてねーだろ!//
「んなこと気にすんな。
リュウが無事ならそれでいいんだよ。」
俺はリュウに気付かれねーように顔をそらした。
…ぜってー赤くなってる気がするし。
「もう少しだけ寝とけ。
まだ起きるのつらいだろ。」
俺はそっとリュウを撫でる。
『うん…。』
しばらくすると気持ちよさそうな顔でリュウは眠った。
ホント、ガキの頃と全然変わってねーな。
無理する所は前よりひどくなってる気がするけどな…。
「ったく、無理ばっかすんなっつーの。」
俺はしばらくの間リュウを見つめていた…。