幻の7人目

□放課後
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−黒子Side−

今日の練習には瑠姫さんがいない。

昨日の今日ですから安静にしたほうがいいですからね…。

ちらりとコートから瑠姫さんがいるベンチを見てみるとそこにいるはずの瑠姫さんがいなかった。

辺りを見回してみると練習で使われていないゴールでシュート練習をしていた。

…瑠姫さんにはおとなしくするって言葉を覚えたほうがいいですね…。

そして僕は瑠姫さんの方へ行った。

「…瑠姫さん。」

『て、テツ…!?』

瑠姫さんは驚いているようで固まっていた。

「ダメですよ。安静にしてないと。」

そういって僕は瑠姫さんからボールを取り上げた。

『だって、身体動かさないと鈍っちゃうでしょ。』

どうやら瑠姫さんは身体を動かしたいらしい…。

「でも、今日はダメです。
それとも病院行きますか?」

『な、何で病院!?』

「だって、瑠姫さん病院行ってないんですから。
病院に行くならいいですけど。」

『うっ…。』

瑠姫さんは嫌そうな顔をしていた。

…瑠姫さんは病院嫌いですからね。

『…今日だけ我慢する。』

「それならいいんですけど…。」

瑠姫さんはしぶしぶベンチに座った。

…僕もそろそろ戻らないとばれそうですね。

そう思って僕はコートの中に戻っていた…。
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