幻の7人目
□黄色の髪のモデル少年
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次の日、私はいつもと一緒でフードを深くかぶって教室に入っていった。
「おはようございます。瑠姫さん。」
『おはよう。』
私はテツにあいさつを返してから自分の席に座った。
「そういえば、何で昨日火神君や先輩に言わなかったんですか?」
『…7人目のこと?』
テツは後ろで頷いていた。
テツは知ってるから不思議に思ってるんだよね。
でも、言っちゃうとめんどくさくなるし…。
『まだ言わなくていいよ。
みんなの力が強くならない。』
知ると浮かれて弱くなるチームが多い。
そんなの意味がない。
『…それに、あの人達に会ったらばれちゃうんだから私の口から言わなくたって平気。』
テツにはあの人達で誰のことかわかったみたい。
あの人達…キセキの世代に会ったらばれるに決まってる。
だから時間の問題…。