幻の7人目

□赤色の髪をした見通し少年
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「…僕の思ったとおりここにいたな。瑠姫。」





『え…?』

突然後ろから聞き覚えのある声がした。

「…赤司君…。」

そこにはキセキの世代最後の1人、赤司征十郎がいた。

な、なんで征十郎がここに…!?

もしかして敦がいってたのって征十郎のこと!?

『…何のことだ。
俺は瑠姫という名前じゃない。』

私はばれないように隠そうとした。

「君が隠そうとしても無駄だよ。
僕にはわかってるから。
…それと君が隠していることもね。」

「『!!』」

私とテツは目を見開いた。

…さすが征十郎。

何でもお見通しってことか。

「あなたはもしかして…。
洛山に入ったキセキの世代の赤司征十郎。」

今まで黙っていたリコ先輩がつぶやいた。

…征十郎は主将だったからね。

知らないはずがない。

「なんでそんな奴がここに…?
何しに来たんだ?」

日向先輩も不思議そうにこっちを見ていた。

「僕は瑠姫に会いに来たんだ。」

そういって征十郎は私に近づいてくる。

「キセキの世代のてめーがリュウに何の用だよ。」

たーくんは私をかばうように立つ。

「…君達は知らないようだね。
彼女の本当の姿を。」

「何…?」

たーくんは眉をしかめた。

征十郎…まさか…!!
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