幻の7人目

□真実
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敦とタツ君が帰った後に征十郎が現れて誠凛のみんなに私の正体がばれた…。

私は征十郎が去っていったあともただ固まっていただけだった。

「リュウ…?」

たーくんの一言で我にかえった。

『たーくん…。』

たーくんをみると傷ついているような顔をしていた。

みんなを見てみると驚いている人が多かった。

『わ、私…。』

こんな顔をさせるために隠していたわけじゃないのに…。

私はその場にいることができなくて走って逃げ出してしまった…。

「リュウ!!」

たーくんが呼び止めたのが聞こえたけど聞こえないふりをして走った。

今はたーくんの顔が見れない。

ずっとたーくんやみんなに隠していた。

ずっと隠しているわけにはいかないってわかってはいたけど、いきなり征十郎に言われるとは思ってなかった。

みんなにキセキの世代としてみられるのが嫌だっただけなのに…。

たーくんにあんな顔をさせちゃった…。

ごめんね…たーくん…。

私は無我夢中になりながら走り続けた…。
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