幻の7人目
□風邪
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目が覚めると身体がだるく感じた。
…気のせいかな。
私は部活に行く準備をした。
…本当は怖いけど、ばれちゃったんだから仕方がない。
本当のことを言わないと…。
***
体育館に来たけど、入る勇気がない。
どんな顔をしてみんなと会えばいいかわからない。
私はフードを深くかぶる。
フードをとって会うなんて怖いから…。
「神崎さん。」
『…リコ先輩。』
後ろにリコ先輩がいた。
「こんな所にいないで中に入ったらどぉ?」
リコ先輩は私の手を引いて体育館の中に入っていった。
「おっ。カントク、神崎も来たか。」
そこにはみんながそろっていた。
「神崎さん。早速だけど、隠してた理由教えてくれる?」
「(木吉ー!!)」
「(いきなりすぎだろー!!)」
他の人達は木吉先輩を見ていた。
『…はい。ちゃんといいます。』