幻の7人目
□看病
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−火神Side−
『…っ…。』
リュウが寝て少ししたらリュウは苦しそうな顔をしていた。
「リュウ…?」
俺は額に乗せていたタオルと冷たいタオルと変える。
それでも、息が荒く苦しそうだった。
「…たく、何でずっと外にいたんだよ。」
真夜中にリュウが部屋に入ったことを思い出す。
ずっと雨ん中いれば風邪だって引くはずじゃねーか。
俺はそっとリュウの髪を触る。
「無理してんじゃねーよ。」
本当は朝からだるかったってわかってたはずだろ。
なのに無理して部活なんてくるから…。
『……いで…。』
「…あ?」
リュウは何かをつぶやいていた。
『…1人にしないで…。』
寝言だけどつらそうな声でつぶやいていた。
…リュウは不安なことは何も言わない。
弱音をはかない。
リュウはいつも1人で抱え込む。
1人で抱え込むなっつーの。
弱音をはいったっていーじゃねーか。
「…1人にしねーよ。」
俺はリュウの髪にそっとキスをした…。