幻の7人目
□夜明け
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『…んっ。』
目を覚ますと暗かった。
時計を見ると、4時だった。
…結構、寝てたんだ…。
「…すー…。」
『え…?』
誰かの寝息が聞こえたかと思ったら、たーくんがベットを背もたれにして眠っていた。
…もしかして、あれからずっと…?
たーくんの手にはタオルが握られていた。
私の側にタオルがあった。
さっき起きたときに落ちたのかな…?
私はそっとベットから降りて、たーくんに毛布を掛けた。
『…ありがとう…。』
少し眉が動いたと思ったけど、相変わらず眠っている…。
私はもう一度ベットにあがって眠ろうとした。
「リュウ…。」
『たーくん?』
たーくんの顔を覗いてみたけど気持ちよさそうに眠っていた。
…気のせいかな?
私はたーくんの髪を少し撫でてからもう一度眠りについた…。