幻の7人目

□約束
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もう一度目が覚めると朝の光が見えた。

朝なんだ…。

私は起き上がろうとした。

「まだ起き上がんなって。」

そこにはたーくんがいた。

たーくんは私をもう一度寝かせる。

『おはよう…。たーくん。』

「おぅ。」

たーくんはそっと自分の手を私の額にあてた。

「だいぶ熱は下がったみてーだな。」

『うん。今は全然平気だよ。』

まだちょっとだけ身体が重いけどもう大丈夫。

たーくんに心配ばかりかけれないしね。

「とりあえず、飯作ったけど食べれるか?」

『うん…。』

たーくんが支えながら起こしてくれた。

たーくんは喉に通りやすいものを作ってくれた。

『おいしい…。』

たーくんは嬉しそうに食べている私を見ていた。

「今日は学校休んだほうがいいな。」

『大丈夫だよ。もう平気だから学校には行けるし…。』

「そうはいってもなぁ…。」

たーくんは心配そうに私を見ていた。

たーくん的には休ませたいみたい。

『マネージャーの仕事だってしないといけないし、やることはきちんとやりたいから…。
…お願いたーくん。』

私はたーくんを見つめた。

だって、他の人にも心配かけたくないから…。

「…わかった。だけど、絶対無理はするなよ。
必ず何かあったら俺にいう事。」

『う、うん…。』

私が頷くとたーくんは安心したような顔になった。

そして、たーくんは一度、自分の家に戻って学校に行く準備をしに戻った…。
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