Short
□花火
1ページ/3ページ
「姫っちー!!
花火行きたいっス!」
『どうしたの?いきなり…。』
涼太とお家デートしている時に突然言い出した。
「だって、今日っスよ!
姫っちと一緒に行きたいっスよ!」
涼太は甘えて抱きついてくる。
『私も一緒に行きたいけど、涼太はモデルだからまずいんじゃ…。』
人気の黄瀬涼太が私と歩いている所を誰かに見つかったらいけないと思うし…。
「大丈夫っスよ!
夜だからあんまり見えないっスから!」
自信満々に答えている。
…本当に大丈夫かな…。
「だから花火見に行くっス!」
『…わかった。でも長くはいれないよ?』
「わかったっス!」
私がそういうと嬉しそうに笑っている。
子供みたい…。
私はこっそり笑った。
「楽しみっスね!!」
『そうだね。』
涼太はまだにこにこしている。
そんなに嬉しそうに笑っていると私まで嬉しくなる。
時間が来るまで、私と涼太はいつもと同じようにすごした…。