幻の7人目U

□偶然
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私とさつきは喫茶店からでてゆっくり歩いて帰っていた。

「瑠姫ちゃん、荷物大丈夫?
私少ないし少しもつ?」

『大丈夫だよ。
そんなことしたらさつきが疲れちゃうでしょ?』

さつきに重いものを持たせるなんてできないし。

それにこれくらいならまだ軽い方だと思うしね。

歩いていると近くにコートがあるようでボールがバウンドする音が聞こえた。

「バスケかな?」

『多分そうかな?
案外、知ってる人だったりして。』

冗談半分に言ってそのコートの横を通りすぎようとしたら知ってる顔が2つ見えた。





『え…たーくん?』





そこでバスケをしていたのはたーくんだった。

「あ?ってリュウ?」

たーくんも私に気が付いたようでボールを持って私達に近づいてきた。

「あれ?テツくん!?」

『テツ?』

私がテツの方を見たときには既にさつきはテツのところにいた。

…さつき、早すぎ。

「テツくん久しぶりー!!」

「はい、桃井さんも久しぶりです。」

さつきは嬉しそうにテツと話していた。

さつきの周りのオーラがピンクのように見えた…。

「何でリュウがこんなとこにいんだ?」

『さつきと買い物してたの。
たーくんは何でわざわざここのコートで?』

いつもならマジバの側のコートか家の近くのコートでバスケしてるのに…。

「あぁ、黒子とあそこのスポーツ店で買い物してたんだよ。
そろそろバッシュ買っとかないとと思ってたからな。」

『そうなんだ。』

「瑠姫ちゃん、この人が確か火神くんだよね?」

『え、うん。』

さつきのほうをみるとテツにべったりくっついてたーくんを指さしていた。

「あんたは青峰んとこの…。」

たーくんは不思議そうにさつきをみていた。

さつきはさつきでたーくんを観察しているみたいでじーっと見ていた。
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