幻の7人目
□見学
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「どう?ウチの部は?」
『メニューはいいですね。
…でも、選手の能力が低いってとこですね。』
「!!
(たった数分だけで…。この子一体…?)」
リコ先輩は目を見開いていた。
強い所と弱い所の差が激しすぎる。
これじゃあ強くても簡単に負ける。
コツン…
私の足元にボールが転がってきた。
「すみませーん…!」
男の人がボールを取りに来た。
『…。』
…少しどれぐらいか見てみるか…。
『…すみません。リコ先輩。
ちょっとだけやってもいいですか?』
「え?別にいいけど…。」
リコ先輩がOKを出した瞬間、私はコートの中に入った。