幻の7人目
□桃色の髪の少女
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『どうしたの?
何かあったの?』
私は優しくさつきの背中をさする。
「大ちゃんと…大ちゃんとケンカしちゃったよぉ…。」
泣きながらさつきは話してくれた。
どうやら、心配して言ったことを大輝が怒ってさつきに怒鳴ったらしい。
「瑠姫ちゃん…私…どうしたら…。」
『泣かないでさつき。
さつきは大輝のことを心配して言っただけだもんね。』
さつきはしゃっくりをあげながら頷く。
「リュウ。そいつ誰だ?」
たーくんは不思議そうにそうに見ている。
そっか。たーくんは初めて会うんだっけ。
『桃井さつき。私の大切な友達。』
さつきは帝光時代ずっと一緒にいてくれた大切な友達。
7人目のことだって内緒で手助けしてくれた。
私はカバンから携帯を取り出してあいつの所に掛ける。