幻の7人目
□青色の髪のガングロ少年@
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『もう暗くなるからさつきを送ってあげてね?』
「わかったよ。
…さつき、帰っぞ。」
大輝はさつきが来るのを待っていた。
いつもの大輝に戻ったみたい。
「瑠姫ちゃん。…ありがとう。」
『いいよ。何かあったらいつでも言って。
相談に乗るから。』
「うん…!」
さつきは嬉しそうに笑うと大輝に駆け寄った。
『大輝、またさつきを泣かせちゃダメだからね!』
「わーってるよ!」
そういうと大輝をさつきは体育館を出て行った…。
とりあえず、ひとまずは安心かな…。
「なぁ、リュウ。さっきのって…。」
たーくんはおどおどしながら話しかけてきた。
何でそんなにおどおどしているのかな…?
『青峰大輝。キセキの世代のエースだよ。』
「なっ…!
(そんな奴をあんなあっさり…。)」
「…キセキの世代の全員でも瑠姫さんに勝てる人はいません。」
テツはたーくんの肩に手を置く。
私はテツの言った言葉がよく聞き取れなかった。
『え?何か言った?』
「いえ…。」
テツは視線をそらす。
変なテツ…。
こんなに早く会うなんて…ばれるのも時間の問題か…。
私はそっとさつきと大輝が出て行った所を見つめた…。