幻の7人目
□青色の髪のガングロ少年A
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「よぉ。瑠姫。」
『大輝…。』
大輝は私の目の前に立っていた。
「フードをかぶってたって俺にはわかるぜ。
…てか何でフードなんかかぶってんだよ。」
『別にいいでしょ。』
私は大輝を見上げた。
大輝は不思議そうにフードを見ている。
「そんなじゃまくせぇのなんてとっちまえよ。」
大輝は私のフードに手をかけた。
「おいっ…!」
たーくんがとめようとしたが間に合わなくてフードがはずされてしまった…。
「んなのあったら、瑠姫の顔がみえねぇだろーが。」
『!?』
私はフードをとられたのに気がついて急いで顔が見えないように隠した。
みんなに見られた…!?
「って、何でまた隠すんだよ。」
大輝は眉にしわを寄せた。
「…青峰君、今のはいくらなんでもひどいです。」
「あぁ?…テツか。」
テツが私の隣に来た。
「…ちょうど青峰君でみんなに見えてません。」
テツは小さな声で私に話しかけてきた。
よかった…。
私は胸をなでおろした。