幻の7人目
□真実
2ページ/4ページ
−火神Side−
「リュウ!!」
俺はリュウを呼び止めたけどそのまま走っていってしまった。
リュウの顔はいかにも泣き出しそうなつらそうな顔をしていた。
***
「まさか神崎がキセキの世代の幻の7人目だったとはな…。」
雨が降っていたからとりあえず、学校に戻ってきた。
リュウの姿はそこにはなかった…。
「なんで隠してたのかしら…。」
他の奴はそのことを話している。
確かに何で、リュウは隠してたんだ…?
隠さなくてもよかったんじゃねーか?
「…瑠姫さんを責めないようにしてあげてください。」
「黒子?」
黒子は静かにつぶやいた。
「瑠姫さんも理由があったんですから。」
「別に隠さなくてもいいだろ。
キセキの世代ってすごいんだから!」
黒子以外はうなずいている。
「…理由はそれです。」
「どういうことだよ。」
理由はそれって意味わかんねーよ。
「キセキの世代って言うことです。
その言葉だけで味方が頼ってしまったりすると思ったからです。」
「どういうことなの?黒子君。」
カントクも黒子の言ってる意味がわかんねーらしい。