あまつき

□つかず離れず、時々・・・
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「寒っ…!!」

一体いつまで待たせるんだい?

うっすらと路面に雪が積もり、外もすっかり暗くなっている。


空気は冷え込み、部活帰りの生徒たちは白い息を吐きながら帰って行く。

そんな中ひとりで校門の前に佇む金髪の青年。
今日はたまたま生徒会があったのだ。


まぁよくこんな髪で生徒会に入れたものだが…
それには生徒会長こと、銀朱の計らいがあったらしい…


「あ、梵天!!」

聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「六合の…」
呆れにも似たような声と共に、なんだか脱力感が。

今か今かと期待していた声ではなく、小さく息を吐く。


ちょうど部活が終わって学校から出て来た六合鴇時は、にやにやとした意味ありげな笑みを浮かべながら小声で言った。

『露草なら顧問の先生に呼ばれてたよ。』

それを聞いて更に脱力。
散々待たせておいて、いや、正確には『勝手に待っている』だが…

さらに待たせるのかい?





もう、一体何の用事で呼び出されてるんだか…










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