…would,

□∞オマケ
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―臨也said―




「……本当に無防備だねえ」

寝室のドアを開け、くつくつと喉をならす。
目線の先にはすやすやと眠る美琴の姿があった。

「すっかり信用されたってわけか。
ああ、もちろん嬉しいことなんだけどね」

独り言を呟きながら握っていた右手をほどく。
しゃら、という音の後に環状の鎖が垂れた。

青年はその先端についている紫色の石を指で弾きながら笑う。

「『これ』が美琴とこの世界を繋ぎ止める物ならば、俺はどうすればいい?
ああ、きっと綺麗な愛ならばこれを美琴に渡して、彼女の望み通り彼女の世界に帰らせるんだろう」

臨也は一度目を瞑り、それからゆっくりと笑顔を作っていった。
冷え冷えとした、鋭い笑顔。


「させるわけないだろう、そんなこと」


そう言って美琴の側に近寄り、その額に唇を落とす。

そうしてまた穏やかな微笑に戻り、手の内にあるアメジストのペンダントをそっとポケットに閉まった。







「どこにも、行かせるわけないだろう?」






 
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