…would,

□第六章
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一人になった私はすとん、とソファに腰掛けた。
そしていつもと同じ様に何気なくチャット画面を開く。




――現在、チャットルームには誰もいません――

――現在、チャットルームには誰もいません――

――現在、チャットルームには誰もいません――

――現在、チャットルームには誰もいません――

――現在、チャットルームには誰もいません――

――現在、チャットルームには誰もいません――

――罪歌さんが入室されました――

{今日は一人斬ったの。でも、一人で十 分。贅沢のしすぎはよくないから}

{だけど、明日も斬るわ。愛する人は多ければ多い程いいから}

{そろそろ力も満ち足りた}

{私は人を探しているの}

{平和島、静雄}

{私が愛さなきゃいけない人よ}

{明日の夜、また斬るわ}

{静雄のいる場所は解る。でも、 人が多いし危険ね}

{平和島静雄の家が知りたいの}

{彼は一人暮らしなのかしら?家も池袋なの?}

{もっと知りたいわ。静雄の事}

{この街で、一番強い人間のこと}

{愛したい、だから知りたいの}

{明日も人を斬るわ。静雄に会えるまで、毎日、毎日}

{私は早く静雄に会いたいわ。早く早く早く――}

――罪歌さんが退室されました――

――現在、チャットルームには誰もいま せん――

――現在、チャットルームには誰もいません――

――現在、チャットルームには誰もいません――

――現在、チャットルームには誰もいません――

――現在、チャットルームには誰もいません――

――甘楽さんが入室されました――

≪どうも、この人、最近はうちだけに書いてるみたいです≫

≪なんでかって思ったんですけど≫

≪ほら、前に静雄さんって人の名前だした時、太郎さんが反応したじゃないですか≫

≪だから、静雄さんって人もここを見てるんじゃないかって思ったんじゃないですかねー≫

≪推測ですけど……≫

≪これって犯行予告ですよね?本当に明 日の夜に事件が起こったら、通報ですかねー?≫

≪管理人として、できるだけ早くなんとかします≫

≪それではー≫

――甘楽さんが退室されました――

――現在、チャットルームには誰もいません――

――現在、チャットルームには誰もいません――

――現在、チャットルームには誰もいません――

――現在、チャットルームには誰もいません――

――現在、チャットルームには誰もいません――

――現在、チャットルームには誰もいません――

――現在、チャットルームには誰もいません――


――現在、チャットルームには誰もいません――

――現在、チャットルームには誰もいません――

――セットンさんが入室されました――

[これ……いつからこんな……]

[太郎さんとりいなさんは、まだ、ここを見てるんですかね?]

[返事してくれると、ちょっと嬉しいです]

[それにしても……]

[ログは夕べのだから……明日って、今晩のことですよね?]

[あ、ちょっとこれから出掛けなきゃいけないんで、これで……]

[甘楽さん、大変でしょうけどがんばってくださいね]

[おやすー]


――セットンさんが退室されました――
――りいなさんが入室されました――

『こんばんはー』

『あれ、入れ違いでしたか』

『罪歌さんの……なんだか怖くなってきました』

――罪歌さんが入室されました――

『あ……』

『えっと、』

{いいことを聞いたの}

{彼に}

{静雄に、最近親しい女の子がいるって}

『あの……やめましょうよ』

{敵になるのかしら}

『恋敵って言いたいんですか』

『あの、でも荒らしはだめですよー?』

{名前}

{名前、分かるわよ}

{知ってるんだから、美琴}

{美琴一橋美琴}

{美琴美琴美琴美琴愛美琴さな美琴くちゃ美琴}

{静雄を愛するために}

{家も分かるわ}

{待っててね静雄静雄}

{美琴を美琴を愛する}

{から}

『えっと』

『ごめんnさいおちま』

『おちます』

――りいなさんが退室されました――

{大丈夫よ}

{待っててね}

{愛する、だから}










 
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