…would,
□第一章
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チャットルーム
【ハハハハハハハハハハハ】
《笑い過ぎですよ》
【アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ】
【アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ】
《笑い過ぎですよ、太郎さん!》
――セットンさんが入室されました――
[こばわー]
『こんばんはです』
【あ、こんばんは】
《こんばんわですよー》
『太郎さん、落ち着きました?w』
[これはまた機械的というかコピペ的な笑いを。
どうしたんですか太郎さん]
【なんとか(笑)】
【だってそんな……笑うしかないじゃないですか。ちょっと過去ログ見てくださいよ】
『見てみてくださいー、甘楽さんの脳内がちょっと覗けるかも』
≪えいっ≫
【あれ?】
『あーッ』
[あっ]
【過去ログが消えた!?】
≪フフフゥ、管理人パワーをバカにしちゃいけませんですよぅ?≫
『ズルイですー』
【暴君すぎです】
[ひどい]
[で、何があったんですか?]
【いやそれが……甘楽さんたら、変なこと言うんですよ】
【平和島静雄さん、いるじゃないですか】
[はい。彼の話題ですか?]
[なんだか知りませんけど、彼、よくこのチャットで名前出ますよねえ]
『ですねー』
【ほんとですよねw で、静雄さんなんですけど】
{あの}
[⁉︎ あれ⁉︎]
{きょうは これで しつれいします}
『おつでしたー!また来てくださいねん♪』
【あ、はいー。お疲れ様です罪歌さん】
[罪歌さん、いたんですか!?]
『いましたよー!』
≪入室者一覧ぐらい見てくださいよ!≫
[えっ?そんな表示どこにも……]
『一覧ですか?』
【入室者一覧?】
{まだなれてなくて}
【そんな表示どこにあるんですか、甘楽さん】
≪あ、いっけない。これ、管理人しか見れないんでした!≫
[甘楽さん……]
『ドジですねー、いいなあ、便利そう。管理人さん』
《管理人の座は渡しません☆》
『別に狙ってませんから。ご安心をー』
【相変わらず仲良いんですね、お二人は】
[ですねー。まあ、ともあれ、こんばんわですよー]
{こんばんわ}
{あいさつできなくて すみませんでした}
{ありがとうございました}
{すみませんでした}
≪なんで謝るんですかw≫
『謝りすぎはだめですよう!まあ、おやすみなさいませー』
――罪歌さんが退室されました――
【罪歌さん、おやすみなさーい。っていうかまだ8時前ですけどね】
[ネットカフェだからじゃないですかね]
[そういえば、最近池袋で拳銃強盗があったばかりですから、外を出歩くのも気を付けて欲しいですよね]
『ニュースやってましたね……』
【切り裂き魔の次は拳銃ですか。ほんとに物騒ですね】
≪もう、物騒な話はやめましょうよう≫
『あれれ、甘楽さん飛びつくと思ったのになー』
≪そう思い通りにはいきませんよ≫
≪あれえ?ところで罪歌さんのパソコン、まだウィルスから立ち直ってないんですか?≫
≪罪歌さんと、オフで会ったって言ってましたよね、セットンさん≫
≪あ、それと、池袋が物騒なのは昔からですよう≫
[ええ、あれから何度か。もうウィルスとかは大丈夫ですよー。まだパソコン自体になれてないみたいだから、色々レクチャーしてます]
[>昔から物騒 ああ、みたいですね。江戸時代も凄い辻斬りが多かったって知り合いが言ってましたし]
【へえ】
『詳しいんですね!勉強になりますー』
[あ、すいません]
[なんだか急に仕事が入っちゃったみたいなんで、今日はこれでー]
[失礼しましたー]
【あ、いえいえ】
≪えー。セットンさんったら、いつも夜のお仕事なんですから!≫
『こんな時間まで仕事ですか……!行ってらっしゃいませー』
[おやすー]
――セットンさんが退室されました――
【おやすみなさい】
『おやすみなさい!』
≪おやすみなさーい≫
――――――
「美琴」
「忙しいんでしょ、太郎くんとの会話。
……それも『観察』の一部なんでしょう?」
「なにも彼を取って食おうってわけじゃないんだから。
俺は超能力者でも……ないんだから……ああくそ、打ち間違えた」
「……だから終わったらでいいって言ってるのに」
――――――――
【じゃ、我々もこれで落ちますか】
≪はーい、お疲れ様でしたー☆≫
【☆はやめましょう、☆は】
≪ええー∞≫
【つっこみませんよ】
――太郎さんが退室されました――
――甘楽さんが退室されました――
『ふふ』
『私も落ちますね』
『なんだか取り残された気分はこれはこれで気持ちいんですけどね……なんて!おやすみなさいませー』
――りいなさんが退室されました――
――現在チャットルームには誰もいません――
――現在チャットルームには誰もいません――
――現在チャットルームには誰もいません――