小説
□狂おしい程愛してる
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「放してよ」
そう縛られてるお前は言う
いやだ
放したくない
見上げてくるその顔が愛おしくて
でも大丈夫だ
すぐほどいてやるから
そう小さく呟きデカい斧を取り出す
我ながらよく用意できたな
この斧を見て恐怖に瞳の色が変わるお前も愛おしい
そして振り上げる
「ぎゃああああぁぁああああっ!!!」
見事足の付け根に命中
「足っ!!足がぁ!ぎゃあぁぁぁあああああああっっ!!!」
どっかに行っちゃうお前の足ならいらねえ
でもすぐにそのどろどろ赤黒い液体が出てくる足の傷口を止血する
出血多量でしんだら元も子もない
そしてその調子で両手両足を切り落とす
お前の悲鳴がただただ響き渡る
血みどろになったお前のその姿が美しくて
抱きしめた
「…あ…う゛ぁ……い゛たい…よ」
ただ強く
「もう放さねえよ」
そしてその血にまみれた唇に長い長いキスをした
狂おしい程愛してる
(でもそれはただのエゴなの)