DM

□【DMVS以降】正義、風邪を引く
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聖エンジェル中学と、V中の間に…ライバル関係も薄くなり、ルシファーとるるが兄妹ということで連絡もたまにしているので。

交流試合、ということで週末に会う約束をしていたのだが…。


「あれ?ほら…アイツは?」
と、キョロキョロし、ムッとした表情で勝太が問う。

その意味に気づいたルシファーが口を開く。
「正義は来れなくてね。君との対戦を楽しみにしていたのに。」
「風邪引いたレヒ。学校の噴水広場が凍って、その氷の上に立ってはしゃいでたら割れてずぶぬれになって、熱出て寝込んでるレヒ。」
と、ルシファーの後ろからサイファーが付け足す。

「あいつ…ひょっとして……馬鹿だよな?な?」
勝太に、澄まし顔をしたままのルシファーと、微笑むだけのヘレンと、ため息をもらすサイファーの姿に、るるは「否定したくても出来ないのね、わかったわ!」と、話を閉める。

「人数合わねぇじゃん。」と、ムスッとする勝太に、ホカベンが「とりあえずおらは見学するべ。小学校同じだった二人でまずやりたいべ?」と、ぶっちゃけに譲り、見学となる。

そんなこんなでデュエマをしまくった別れ際。

「あ…ちょっと待って。」と、コンビニに勝太が駆け込む。

すると、暫くし、コンビニを出てくる勝太の姿に、コンビニ横で邪魔にならないよう、待機していた面々が気付き、ぶっちゃけが声をかけた。

「ん。これ。ヨーデルからアイツに渡しておいて。」
と付き出したのはお粥のパウチタイプで。
「勝太が!カレーパン以外を!買うなんて!」
「びっくりなんだな!?」
と、同じ小学校だった二人の反応に…

「いや、楽しみにしてた〜とか…ルシファーがいうから…それに免じてっつーか…」と、濁しながら押し付けるように渡した。

「かっちゃん、なんだかんだで気になるのね〜」
「う、うるせぇ!んじゃあな!」
と、ポケットに手を突っ込み、ルシファー達に背を向けた。
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