Short-novel
□日直
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今日、私は日吉と二人で日直。
正直、日直の仕事は多くて面倒くさい。
そこそこお金のある氷帝学園だから、教室にある花の手入れなどもしなくちゃいけない。
私は、とりあえず花瓶の水を取り替えることにした。
なぜかって??
だって日吉と二人で教室にいるとか、私の体がもたない。
日吉はかっこいいし、しっかりものだし。
片思いの相手だし。
考え事をしていたら、いつのまにか《2‐F》の前。
(( ガラッ ))
『水、替えてきたよ。』
「ああ。」
相変わらず、素っ気ない。
しかも無愛想。
それよりも日誌に夢中。
まぁ日吉が書くって言ってくれたからいいけど。
でも任せっぱなしもちょっとあれだよね。
『私、日誌書くよ。』
「もう少しで終わるから大丈夫だ。それに、書くことないだろ ??」
見抜かれてた‐!!
日吉、読んでる??
「有栖川は、黒板消しといてくれないか??」
『あ、わかった。』
日吉に頼まれたら、断るわけにはいかない。