Short-novel

□信じてた
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今日、立海と氷帝の練習試合。
指定の時間に氷帝のAコートについた。


「じゃあ俺は、跡部のとこに行ってくるから、各自で「うああぁっっっ!」えっ!?」

「なんだ、今の悲鳴は!?」





「日吉、逃げ...ろぉ!!!!」





「日吉だと...?」


「逃げろって言ったよな?
なんかあったんじゃねえか?」


「行ってみようか。」



ーーーーーー





〔ガチャ〕


「何をやってるんだい?」


立海レギュラー陣が見たもの。
それは、傷だらけの日吉を庇って部員から暴力を受ける向日の姿。
日吉は、目を見開いて向日を見つめていた。
向日は、涙を流しながら痛みに必死に耐えていた。



「貴様ら、たるんどるぞ!」


「あーん?
うるせぇな、今取り込んでんだよ。
後にしろ。」



「へぇ...。
集団リンチを見て見ぬふりしろって言うのかい?
ずいぶんなめられたものだね。


ねえ?赤也?」




そう言い、幸村は赤也を見る。
赤也は、赤目になり氷帝レギュラー陣を睨んでいた。


「日吉と向日さんに何してんだよ?
てめぇらも赤く染めてやるぜ!!
ヒャーハッハッハッ!」


「自分等、うるさいわ。
出てってくれへん?邪魔や。」

「おい、忍足。
それはおかしいだろぃ?」


それもそうだ。
練習試合に呼ばれたのに、邪魔もの扱い。
丸井は新しいガムを口に放り込み、忍足の胸ぐらを掴んだ。



「まさか、お前がこんなやつだったとはねぇ?
パートナーと後輩に暴力だとか。」



「パートナー?
馬鹿馬鹿しいこと言うなや。
裏切り者を庇うやつなんて、パートナーでも何でもないわ。」
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